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|   GPSとは
GLONASSとは
 ◆ GLONASS(グロナス)について

GLONASS(Global Navigation Satellite System)とは、ロシアの人工衛星を利用した測位システムです。
GPSとGLONASSの大きな相違点として、GLONASSの測位信号は衛星毎に送信される電波の周波数が異なる方式
(FDMA : Frequency Division Multiple Access)を採用していることが大きな特徴です。GPSや今度打ち上げが予定されている欧州のGALILEOでは、全ての衛星に対して送信する電波の周波数が同一の方式(CDMA : Code Division Multiple Access)を採用しています。
 ◆ GLONASSの構成について

GLONASSのシステムは、GPSと同様に3つの部分から構成され、宇宙部分(Space Segment)、地上管制部分(Control Segment)、利用者部分(User Segment)と呼ばれています。
宇宙部分は一群のGLONASS衛星で、測位に必要な時刻信号や軌道情報を常時地上に送信しています。GLONASS衛星は3つの軌道面上に8衛星ずつの合計24衛星が配置される予定ですが、現在(2005年6月)は13衛星が稼動中です。各衛星は、地上約19.100kmの円軌道上を64.8度の傾斜角で、約11時間15分で周回しています。
地上管理部分では、GLONASS衛星の軌道を追跡する追跡局(TT&C:Telemetry,Tracking&Control)と追跡局からの情報から軌道情報を計算してGLONASS衛星にその情報を送信する管制局および追跡局はサンクト・ペテルブルク(St.Petersburg)、
エニセイスク(Eniseisk)、テルノポリ(Ternopol)、コムソモルスク・ナ・アムーレ(Komsomolsk-na-amure)にあります。
利用者部分は、ユーザの受信装置のことで、GLONASS衛星の電波を受信して測位が行われます。
 
 ◆ GLONASS衛星の構造について

GLONASS衛星は、地上管制局からの信号を受信するとともに、この情報に基づいて軌道情報や時刻信号等を地上に送信するために必要な送受信装置及びアンテナを装備しています。また、安定した時刻信号と搬送波を供給するために、セシウム原始時計を搭載しています。
さらにこれらの装置を連続して稼動させるために、電子の供給源として巨大な太陽電池パネルが取り付けられています。
GLONASS衛星の種類は、1982年から打ち上げが始まったGLONASS衛星、2003年から打ち上げが始まった第2民生信号対応のGLONASS−M衛星、さらに第3周波数対応のGLONASS−K衛星が2008年に打ち上げが計画されています。
現在(2005年6月)GLONASS衛星全体としては13基が稼動しており、そのうちの2基がGLONASS−M衛星です。


衛星 重量 設計寿命 利用期間 追加信号
 GLONASS 1415KG 3年   1982年〜2007年  
 GLONASS−M 1415KG 7年   2003年〜2015年   第2民生信号
 GLONASS−K 850KG 10年   2008年〜2025年   第3民生信号
 GLONASS−KM       2015年〜  
 ◆ GLONASS衛星から送信される信号について

GLONASS衛星から送信される搬送波は、GPS衛星と同様にL1とL2の2種類あります。GLONASS衛星はL1/L2ともに衛星毎に周波数が異なっています。
GLONASSの搬送波は、GPSと同様にコードによって変調されています。GPSは衛星毎にコードパターンが異なっていますが、GLONASSは全衛星に対して共通のコードパターンです。
GLONASSのコードは、GPSと同様にC/AコードとPコードの2種類あり、さらに航法メッセージがあります。


搬送波の種類 周波数 変調コード
L1    1602+0.5625 MHz
      (Nチャネル番号)
  C/Aコード、Pコード、搬送メッセージ
L2    1246+N×0.4375 MHz
       (Nチャネル番号)
 Pコード、搬送メッセージ
  (GLONASS−Mは第2民生信号対応)



コードの種類 ビット率
C/Aコード 511 kbps
Pコード 511 Mbps
搬送メッセージ 50 bps

 ◆ GPSとGLONASSを併用したら位置の測定精度について

GPSとGLONASSを併用した測位方法は、GPS単体の場合と同様に単独測位、DGPS、スタティック測位、RTK測位が可能で、その位置の決定精度はGPS単体での場合と同等の精度を有します。また、GPSとGLONASSを併記した精密暦もあるので、地殻活動監視等の長時間スタテイック解析にも利用可能です。
GLONASS を併用する場合は、スタティック方式の場合は5衛星以上、RTK方式の場合は6衛星以上必要で、最低2衛星以上のGLONASS衛星を捕捉している必要がります。


測位方法 精度
  単独測位    数10m
  DGPS    数10cm〜数m
  RTK測位    水平:10mm+1.5ppm×D、垂直:15mm+1.5ppm×D
  スタティック測位    水平:3mm+1ppm×D、垂直5mm+1.5ppm×D

GPSとGLONASSを併用した時のスタティック測位可能な最低条件の衛星数

GPS衛星数 GLONASS衛星数

GPSとGLONASSを併用した時のRTK測位可能な最低条件の衛星数

GPS衛星数
GLONASS衛星数

(注)上記の衛生数はあくまでも最低条件であり、精度は衛星配置や環境等に影響されるので注意してください。
 ◆ GLONASS衛星の運用管理方法

GLONASS衛星はロシア航空宇宙局の管理下で、ロシア国防省科学情報調理センター(KNTs :英語Coordinational Scientifilc Information Center)が運用しています。このセンターからGLONASS衛星の運用状態(NAGA:Notice Advisory to GLONASS User)が提供されています。GLONASSの衛星軌道は、GPSの衛星軌道の準拠楕円体にはWGS−84が採用されているのに対し、PZ−90が準拠楕円体に採用されています。
GLONASS時間はUTC(SU)(ロシア国のUTC)に準拠していますが、モスクワ時間が基準(UTC(SU)+3時間)になっています。時間表記の定義は、GLONASS通算日+time of dayとなっています。ここで、GLONASS通算日とは閏年毎に更新される通算日であり、つまり1461日で更新されます。GLONASS時間は閏秒が追加される毎に考慮されるので、GPS時間と違ってUTCとの閏秒の差は存在しません。
ちなみにGPS時間はUTS(USNO)(米国UTC)に準拠しています。
GPSもGLONASSもUTCに準拠していると言っても微妙に異なって、その差は0.3秒です。
 ◆ GLONASS衛星の運用状況の入手方法

http://glonass-center.ruより入手できます。2005年5月31日現在のGLONASS衛星の運用状況を表に示します。表中の言葉について、下記に説明します。

・軌道面       :GLONASS衛星には3つの軌道面が存在し、それぞれ番号が付いています。

・スロット番号    :衛星が配置される場所毎に指定されている番号をスロット番号と言います。
             解析プログラムや観測計画等で表示されるGLONASS番号はスロット番号を意味します。                                           
・チャンネル番号  :衛星から送信される電波の周波数に存在している番号をチャンネル番号と言います。


軌道面
スロット番号
チャンネル番号
打ち上げ日
衛星タイプ
運用状況
2004年12月26日 GLONASS 運用中
2003年12月10日 GLONASS 運用中
12
2001年12月1日 GLONASS 運用中
2003年12月10日 GLONASS 運用中
2001年12月1日 GLONASS 運用中
2003年12月10日 GLONASS-M 運用中
2004年12月26日 GLONASS-M 調整中
2004年12月26日 GLONASS 運用中
17
2000年12月26日 GLONASS 運用中
18
10
2000年10月13日 GLONASS 運用中
21
2002年12月25日 GLONASS 運用中
22
10
2002年12月25日 GLONASS 運用中
23
11
2002年12月25日 GLONASS 運用中
24
2000年10月13日 GLONASS 運用中
 ◆ GLONASSの打ち上げ計画について

GLONASS衛星は1982年から打ち上げが始まり、1996年頃には一旦全衛星が揃いました。しかし、その後衛星の打ち上げがしばらくなくまた、衛星の寿命が3年ということから、2001年頃には衛星数が1桁まで落ち込みました。その後順調に衛星が打ち上げられ、2003年から第2民生信号対応のGLONASS−M衛星の打ち上げを開始し、さらに第3民生信号対応のGLONASS−K衛星が2008年から打ち上げが開始される予定で、2012年ごろには全衛星が装備される予定です。
 ◆ GLONASSで使われている座標系

GLONASSは準拠楕円体にPZ90を採用しています。PZ90とはParametry Zemli 1990(英語ではPE90、Parameters of Earth 1990)の略で、長半径は6378136m、扁平率の逆数は298.257839303です。
PZ90からWGS84の変換パラメーターに関して数多くの論文で取り扱われており、トプコンでは‘ Parameters of the Earth1990、KNITs,Moscow,1998’の変換パラメーターを採用しています。ここで、KNITsとはロシア国防省科学情報調整センターのことであり、GLONASS衛星の運用管理を行っている機関です。各パラメーターは以下の通りです。

シフト(m) :

回転(〃) : 

縮尺係数 :
 ◆ GLONASS衛星を利用するメリット

GPSとGLONASSを併用することにより、以下のような改善が見込まれます。
1)GPS衛星だけでは困難な状況でも、GLONASS衛星次第では測位が可能になります。
2)GPS衛星だけで測位可能でも衛星配置や上空視界が悪く精度が劣化している場合、
  GLONASS衛星次第では測位制度が向上します。
3)RTKの場合、初期化時間が短縮やFix率の向上が見込まれます。
 ◆ GLONASS衛星の将来(近代化)について

GPSと同様に、GLONASSも近代化の計画が公開されており、GPSより先に近代化が進んでいます。
1)GLONASS−M
 GLONASSの第2世代で2003年からすでに打ち上げが開始されています。これまでのGLONASS衛星と比較すると、
 寿命が3年か7年に延長、L2に第2民生信号の追加、時間安定度の改良、ソーラーパネル位置の改良等の改良点がります。
 打ち上げは8基が予定されていて、2015年まで利用される予定です。
2)GLONASS−K
 GLONASSの第3世代で2008年から打ち上げが予定されています。
 GLONASS−Mと比較すると、寿命が10年に延長、第3周波数(L3)の追加および第3民生信号の追加等の改良点があります。
 L3の周波数帯は1201.5+N×0.4219 MHz(Nチャンネル番号)が予定されています。
 打ち上げは27基が予定されていて、2025年まで利用される予定です。
3)GLONASS−KM
 GLONASSの第4世代で2015年から打ち上げが予定されています。現時点は、まだ詳細は決定されていません。
 ◆ GLONASS対応受信機の種類

トプコンのGLONASS対応機種には以下の種類があります。

LEGACY−E/GGD
GB−1000GGD
GR−2000GGD
GR−2000GGDM
GR−2100GGD
GR−2100GGDM
 ◆ 建設技術審査証明事業について

民間において自主的に開発された新しい建設技術の活用促進に寄与することを目的として、平成13年1月に建設技術審査証明協議会が創設した事業です。
 実施機関

建設技術審査証明事業の実施機関には、建設技術審査証明協議会の会員である国土交通省所管の14の公益法人としています。
測量技術に関しては、社団法人日本測量協会が審査・証明をしています。

 対象とする新技術
民間において自主的に研究・開発された新技術のうち、当核新技術の開発者が主体的に汎用を高めようとするものを対象としています。
このたびトプコンはGNSS測量システムの技術審査証明を取得しました。
 事業内容
本事業には、当核新技術に関する「技術審査」及び「証明」を行い、あわせて「普及活動」に係わる事業を行います。
「普及活動」は、実施機関から審査証明を受けた開発者が行います。




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